DIFCドバイ国際金融センター裁判所、調停サービスセンターと公証サービスを開設

ドバイ国際金融センター裁判所が調停サービスセンターと公証サービスを開設

DIFC （Dubai International Financial Centre：ドバイ国際金融センター）裁判所は、ブロックチェーンを活用した新たな 法的サービスを開始 した。

DIFC裁判所は、パブリックブロックチェーンを統合した新たな法的サービスを開始。これは、RWA（現実世界の物理的資産）セクターにとって大きな進展だ。公証イベントはヘデラ（Hedera）パブリックブロックチェーン上に記録され、タイムスタンプが付与され、真正性が確保される。また、公証された文書は、イーサリアムのERC20規格に準拠した検証可能な証明書として発行される。

ドバイの新法に基づいて開始されたこの新たな枠組みは、ヘデラネットワークとERC20規格を活用し、公文書の検証とセキュリティ確保する。

DIFC裁判所に設置された調停サービスセンターは、登録調停人の支援による紛争解決を提供し、公証サービスは英語で法的文書の認証をする。代替紛争解決の道筋を提供し、当事者が登録調停人の支援を受けて紛争を友好的に解決することを可能にする。公証サービスは、公証人が企業や個人の様々な法的文書を英語のみで管理・認証する。

このサービスでは、調停人の報酬と条件について事前に合意ができ、DIFCの敷地内で直接、または「AI（人工知能）対応裁判所管理システム」を通じてオンラインで調停を実施できる柔軟性を提供する。

ブロックチェーンを活用した新たなサービス

これらの新たなサービスは、DIFCの英国コモンローの枠組みの下で事業を展開する企業や住民に、司法へのアクセスを拡大し、ハイテクソリューションを提供することを目的としており、これまでで最も重要な政府の中核機能におけるパブリックブロックチェーンの実用事例の一つだ。

DIFC裁判所長のオマール・アル・メイリ（Omar Al Mheiri）判事は、これらの新しいサービスは「企業と投資家の信頼を築く」という政府の戦略と合致していると述べている。パブリックブロックチェーンを中核的な法制度に統合することは、世界市場への強力なシグナルであり、この金融センターはすでにリップル社のRLUSDステーブルコインの承認など、仮想通貨推進に向けた主要な措置を講じている。