XRP保有者に対し、「出口流動性」として利用される危険性があるとの警告が浮上している。発端は、リップルの共同創業者であるクリス・ラーセン氏が5000万XRPを取引所に移動させたことだ。

オンチェーン分析プラットフォーム「クリプトクオント」の寄稿者であるJ・A・マートゥン氏は、XRP保有者に向けて「投げ売りに巻き込まれるな」と X上で語った 。

クリス・ラーセン氏のXRP送金 「次は何が起こる?」

XRPは7月17日に過去最高値に迫る3.60ドル超を記録したが、その直後、クリス・ラーセン氏に関連するウォレットからの 大規模な送金 によって、その快挙はかすんでしまった。

SNS上の反応は分かれた。ある者はこれを当然の利益確定と見なし、別の者は意図的な高値売り抜けだと批判した。

この件に関連して、マートゥン氏は、ラーセン氏に関連するウォレットが保有する膨大なXRPの量を考えれば、今回の5000万XRPの送金は「大海の一滴」に過ぎないと警鐘を鳴らした。

「クリス・ラーセン氏(リップル共同創業者)は、まだ25億8000万XRP──88億3000万ドル相当──を保有している」と同氏は指摘した。

「もし今回の2億ドル相当の売却が“準備運動”だったとすれば……次は何が来る?」
リップル共同創業者クリス・ラーセン氏によるXRP売却懸念 アナリストは今後もあり得ると警告 image 0 XRP balance of wallet linked to Chris Larsen. Source: Maartunn/X

XRPは、ビットコイン(BTC)が保ち合いに入った後、今月のアルトコイン市場の回復を牽引する主要銘柄の1つであった。

トレーディングビューのデータ によれば、現在のXRP/USDは3.18ドルで、直近高値から13%の調整を受けている。

マートゥン氏は「投げ売りに巻き込まれるな。出口流動性になるな。自分の資産は自分で守れ」と再び強調した。

リップル共同創業者クリス・ラーセン氏によるXRP売却懸念 アナリストは今後もあり得ると警告 image 1 XRP/USD 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

BTC価格、8万BTCの大口売却でも動じず

一方で、ビットコインはさらに大規模な売却を受けながらも、価格を持ちこたえている。

14年間休眠していたサトシ時代のクジラによる8万BTCの売却が 確認された 。取引はギャラクシーデジタルが取り扱い、BTC/USDは一時11万4500ドルまで急落したが、その後すぐに 反発した 。

コイングラスのデータによれば、この急変動により、24時間以内の仮想通貨市場における清算総額は5億ドルを超えた。

リップル共同創業者クリス・ラーセン氏によるXRP売却懸念 アナリストは今後もあり得ると警告 image 2 Source: CoinGlass

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】