ソラナ上のポケモンカードNFT、取引高138億円を突破

ソラナ（SOL）チェーン上で、実物のポケモンカードをNFTとしてトークン化する動きが 活発化している。

7月24日付のDuneダッシュボードのデータから明らかになった。

これまでに累計取引高は9500万ドル（約138億7000万円）を超え、収益も640万ドル（約9億3440万円）に到達。

ソラナの低コストと高い処理能力が、市場の成長を支える基盤となっている。

RWA市場を牽引する独自システム

現実世界の資産をブロックチェーン上で表現するRWA市場では、実物のポケモンカードをブロックチェーン基盤の 非代替性トークン（NFT） に変換する。

Collector Cryptなどのプラットフォームが市場を主導しており、物理的なカードに裏付けられたNFTを発行。

利用者はトークンを所有することで、いつでも実物のカードと交換できる仕組みだ。

市場の活性化には、日本のカプセルトイから着想を得た「デジタルガチャ」システムが貢献している。

利用者は一定額を支払うことでランダムにNFTパックを入手でき、これが一次市場のエンゲージメントを向上。

さらに、カード価値の80～85%で買い取りを行うプログラムも整備されており、コレクターのリスクを低減しながら、高い流動性を確保している。

二次市場の成長と今後の課題

二次（再販売）市場はまだ初期段階にあるものの、取引高は44万ドル（約6424万円）に達した。

中には「マリオピカチュウ」のカードが1万1300ドル（約165万円）で取引されるなど、高額な売買事例も出ており、コレクターの信頼感を示している。

こうした取引は、専用の NFTマーケットプレイス 上で成立することが多い。

専門家からは「二次流通の活発化」が市場の持続可能性を示す重要な指標だとの声も上がっている。

一方で、物理的なカードを中央集権的に保管する点には信頼性の課題が残る。

プラットフォーム側は、保険付きの保管や透明性の高い監査を通じて、このリスクの軽減に努めている。