ビットコイン、イスラエル対イランの地政学的リスクをはね返す 2024年の80%高騰を再現するか?
ビットコイン(BTC)は、イスラエルとイランの新たな衝突による売り圧力にもかかわらず、強気派の反発によって上昇の兆しを見せている。この展開は、2024年後半に80%の急騰が始まった際と類似しているとの見方が出ている。
強気派が2024年型のトレンドラインを防衛
13日、ビットコインはイランへの空爆を受けて5.5%の下落となった後、10万2800ドル付近の安値から反発し、10万5500ドル超まで回復した。
この反発は、ビットコインの50日間単純移動平均線(50日SMA、赤の波線)を再テストしての反発と一致する。この水準はこれまでも堅固なサポートとして機能してきた。
今回の値動きは、2024年10月に見られた展開と酷似している。当時はイランがイスラエルにミサイルを発射したことを受け、BTCは8.8%下落し、6万0500ドル付近で底を打った。その後、12月までに80%以上反発し、10万8365ドル前後まで上昇した。
ビットワイズのETP部門のリサーチ責任者である アンドレ・ドラゴシュ氏 によると、ビットコインは地政学的緊張や紛争の局面で短期的に価格が下がる傾向があるが、その後は一貫して回復しているという。
統計的には、ビットコインは平均して50日以内に価格を戻し、多くの場合、イベント前の水準を上回るとのことだ。これは、世界的な不確実性においてもビットコインが回復力を持つことを示唆している。
今回の調整も、ビットコインの中長期的な上昇トレンドの一時的な停滞に過ぎない可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待や、米中貿易摩擦の緩和といった好材料も後押ししている。
オンチェーンデータ も、価格下落時における大口投資家(クジラ)の買い増しを裏付けており、強気姿勢の継続がうかがえる。
ビットコインの急騰シナリオ
マーケットアナリストの マーライン・ザ・トレーダー氏 は、現在の値動きが「流動性狩り」によって駆動されるフラクタルパターンと一致していると指摘している。
同氏が示した比較チャートでは、ビットコインが下降トレンドラインおよび「レンジ上限」のレジスタンスを突破する兆候が見られ、2024年末にイスラエル・イラン衝突を経て10万ドルを突破した直前の動きと類似しているという。
「同じ構造、同じ罠、同じブレイクアウト」と述べた上で、「2024年、ビットコインは流動性狩りの後に急騰した。2025年も再び仕込みに入っている」と強調する。
多くのアナリストは、2025年の年末にかけてビットコインが過去最高値を更新すると見ており、予測レンジは15万ドルから20万ドル超まで 広がっている 。
一方で、懐疑的な見方も根強く、現在の過去最高値である11万2000ドル付近で上昇の勢いがすでに尽きた可能性を 指摘する声もある 。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
ETHは2,500.00ドルを下回り、現在2,496.73ドルで取引されている。
9.9年間休眠状態だったイーサリアムICOクジラのアドレスがアクティブ化され、0.002 ETHが転送されました。
ビットワイズCEO:ビットコインのチャンスは、価値の保存手段としての米国債の利用を上回ることにある
多くの競合他社がステーブルコインをめぐって競争する中、アライアンスチェーンの過ちを繰り返すことになるのでしょうか?

トレンド
もっと見る暗号資産価格
もっと見る








