GENIUS法が可決されるとすぐに、米国の銀行はステーブルコインを発行する計画を立てた。

出典: cryptoslate

編集者: Blockchain Knight

バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハン最高経営責任者（CEO）は、同行が米ドルに連動するステーブルコインを発行する計画であり、他の業界関係者と協力して社内で開発中であることを確認したとロイターが6月11日に報じた。

しかし、モイニハン氏は、潜在的な発行は今後の連邦規制次第だと付け加え、需要は依然として不透明だが、銀行は「準備を整える必要がある」と投資家に語った。

同氏はさらに、米議会は準備金の質、償還、情報開示に関する統一的な要件を定めることで「実際のビジネスチャンスがあるかどうかを判断できるようになる」法案を議論していると述べた。

このコメントは、米国第2位の銀行がトークン化された預金の検討で同業他社に追随する意向だが、明確な規制枠組みが整備されて初めて正式にコミットするだろうことを示唆している。

大西洋の向こう側では、ソシエテ・ジェネラルのFORGE部門が6月10日に、イーサリアムとソラナブロックチェーン上でネイティブに発行される米ドルトークン、USD CoinVertibleをローンチした。

この商品は、2023年にユーロ版を発行した後、フランスの銀行が発行する2つ目のステーブルコインであり、EUの暗号資産市場（MiCA）の枠組みに準拠しています。SG-FORGEは、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンを準備金管理人に任命し、担保の詳細を毎日公表する予定です。

複数のブローカーを通じた取引は7月上旬に開始される予定で、これによりドル、ユーロ、トークン間の24時間交換が可能になります。CEOのジャン＝マルク・ステンガー氏は、24時間決済に対する顧客の需要により、ドル建て決済は「当然の次のステップ」となったと述べています。

これらのステーブルコインの開発と並行して、上院は6月11日に68対30の投票でGENIUS法案の議事閉鎖手続きを開始する投票を行い、議論を終結させ、可決に必要なのは単純過半数のみである最終投票までの30時間のカウントダウンを開始した。

ジョン・スーン多数党院内総務は直ちに議事閉鎖のタイマーを開始した。一方、上院議員たちは、ケンタッキー州選出の共和党議員ビル・ハガティ氏が起草した代替法案の審議準備を進めていた。この法案は、現物償還を禁止する以前提案された条項を削除し、非銀行発行者に対する規制を明確化する内容となっている。

民主党は、以前の議事閉鎖の試みが失敗した後にこれらの変更を行った。

GENIUS法は、各決済ステーブルコインに対し、高品質の流動資産（主に短期米国債または保険付き預金）との1:1の裏付けを維持し、準備金を運用資金から分離することを義務付ける。

上院がビル・ハガティ上院議員の修正案を取り上げ、法案を可決すれば、下院は協議委員会を招集せずに法案の文言に投票することができ、法案の成立が早まる可能性がある。