米国証券取引委員会(SEC)は、Truth SocialスポットBitcoin上場投資信託(ETF)の承認に関する決定を延期しました。
同機関は審査期間を延長することを発表し、申請に対する一般からのコメントを募集しています。
SECが一般コメントの受付を開始
この提案は2025年6月にNYSE ArcaがTrump Media and Technology Group(TMTG)を代表して提出しました。しかし、SECは7月下旬に申請を拡大審査の対象とし、9月16日には一般からのフィードバックを受け付けるためにドケットを更新しました。
承認された場合、このファンドはRule 8.201-Eに基づくコモディティ型トラストとなります。また、BTCを直接保有し、手数料や経費を差し引いた暗号資産の価格を追跡します。Yorkville America Digital, LLCがスポンサーとして記載されており、ETFはNYSE Arcaで取引される予定です。
Trump Mediaは他の暗号資産関連商品の申請も行っています。これには2025年7月に提出されたTruth Social Crypto Blue Chip ETFが含まれており、BTC、ETH、SOL、CRO、XRPを含む5つのデジタル資産のバスケットを提案しています。また、BTCとETHへのエクスポージャーを提供する別のファンドも設計されています。
SECはこれまでに2つの提案を認知し、積極的な評価の対象としています。BTC & ETHファンドに関する決定は10月8日に延期されており、Blue Chip ETFについては正式な遅延発表はありません。
92件以上のETF申請が決定待ち
規制当局によるTruth Socialの決定は、新議長Paul Atkinsの下での一連の延期の最新事例となっています。92件以上の暗号資産ETF申請が保留中であり、金融監督機関は一般的な上場枠組みが確定次第、10月に一連の決定を下すと予想されています。
延期された申請の中には、Franklin TempletonのSOLおよびXRP ETFがあり、SECが60日間の延長を全て使用したため11月14日に延期されました。BlackRockのiShares ETH Trustは45日間の延長を経て10月30日に再設定されています。21SharesのSOLおよびXRP ETFは新たに10月16日と19日が期限となり、WisdomTreeのXRP Fund(Cboe BZX経由で提出)は長期審査のため24日に移動されました。
その他、延期されたアルトコインやミーム系商品の中には、GrayscaleのHBAR TrustやBitwiseのDOGE ETFがあり、決定日は11月12日に変更されました。
しかし、Trump政権下の新たなリーダーシップにより、これらの投資商品の承認の可能性が高まっています。NovaDius Wealth Managementの社長Nate Geraciのようなアナリストも、今後2か月以内にアルトコインETFの承認が急増すると予測しています。