ニューヨーク連邦準備銀行：厳しい雇用市場が消費者信頼感に影響

この夏の軟調な労働市場は、アメリカ人の経済見通しに対する見方に影響を与えています。New York Fedの最新の消費者期待調査によると、8月には消費者の将来の雇用見通しと失業に対する見方が悪化し、短期的なインフレ期待が上昇しました。8月には、来年失業率が上昇すると予想する人の割合が7月から1.7ポイント増加し、39.1%に達しました。同時に、現在の仕事を失った場合に新しい仕事を見つけられると期待する割合は5.8ポイント減少し、44.9%となりました。これはNew York Fedがこのデータの追跡を開始した2013年6月以来、最も低い水準です。労働市場に対する悲観的な見方には根拠があるかもしれません。5月以降、採用は低調に推移しています。8月には、アメリカで新たに追加された雇用はわずか22,000人で、エコノミストが予想していた76,500人の増加を大きく下回りました。失業率は4.3%に上昇し、2021年以来の最高水準となり、8月の失業保険申請者数も着実に増加しました。