米国株は8月も上昇して取引を終えたが、FRBの独立性に関する懸念が今後の懸念材料となっている。
8月、トランプ大統領による連邦準備制度理事会(FRB)への容赦ない圧力にエコノミストらが不満を募らせる中、米国市場は異なるメッセージを送った。好景気を続けよ、というメッセージだ。金曜日には大型連休を前に人工知能(AI)関連銘柄が売られたが、株式市場の月間上昇を阻むには至らなかった。8月はS&P500種総合指数が1.9%上昇、ナスダック総合指数は1.6%上昇。ダウ工業株30種平均は3.2%上昇。弱い経済指標と今のところ関税が価格に及ぼす影響が小さいことから、投資家らは来月の会合でFRBが利下げすると確信している。一方、トランプ大統領がFRB当局者に低金利支持を維持させようとしたことで、追加利下げが差し迫っているとの期待が高まっている。エコノミストらは、FRBがホワイトハウスの影響を受けやすくなれば利下げ幅が大きくなり、最 終的にはインフレ率を押し上げる可能性が高くなると警告している。 8 月の業績が何らかの指標となるならば、株式市場はこの可能性を明日の懸念として扱っている。
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