ビットコイン取引所の入金アドレスが数年ぶりの低水準、売り圧力の緩和を示唆：CryptoQuant

ビットコイン BTC +5.12% の中央集権型取引所への入金アドレスが2016年以来の最低水準にあり、売り圧力の減少を示している可能性があります。

最近のCryptoQuantの調査ノートによると、ビットコイン取引所への入金アドレスの数は132,100に減少し、数年ぶりの低水準となっています。この指標は取引所に流入トランザクションを送信するアドレスの数を表しており、分析によれば、数年ぶりの低水準は現物取引所でコインを売却する投資家の数が減少していることを示しており、売り圧力の減少を示唆している可能性があります。

「一般的に、取引所への入金が少ないことは、売り圧力を低下させる可能性があります。なぜなら、売却可能なビットコインが少ないからです」とCryptoQuantのリサーチ責任者であるフリオ・モレノ氏はThe Blockに語りました。

ビットコイン取引所への入金アドレスの減少は、デジタル資産の売り圧力の軽減につながる可能性があります。画像：CryptoQuant。

しかし、モレノ氏は、取引所への入金が少ないことが、必ずしも人々がビットコインを売却することに興味がないことを示しているわけではないと付け加えました。それはまた、全体的にビットコインの需要が少ないことを意味する可能性もあります。なぜなら、価格上昇を見越して入金するトレーダーが少ないからです。

「一部のトレーダーは、価格上昇を見越してロングポジションを開くためにデリバティブ取引所に入金します。この点で、入金が少ないことはビットコインの需要が少ないことを示す可能性もあります」と彼は述べました。

中央集権型取引所のビットコイン取引所準備金は年初から15%以上減少しています。画像：CryptoQuant。

別の指標も、中央集権型取引所のビットコインの流動供給が月ごとに減少していることを示しています。CryptoQuantのデータによれば、今年の初めから中央集権型取引所には約470,000ビットコインが減少しており、1月から9月までに約15%の減少となっています。

この傾向はビットコインの流動供給を減少させ、投資家が長期保有戦略の一環としてコインを引き出していることを示唆している可能性があります。

ビットコインの価格は過去24時間で約5%上昇し、The Blockの価格ページによると、午前11時38分（ET）時点で61,019ドルで取引されていました。